「解放新聞」(2021.11.15-3008)
新型コロナ感染症の拡大により、昨年の5月、10月、そして今年の5月と中止を余儀なくされた「狭山事件の再審を求める市民集会」。2年ぶりに10月29日午後、「不当逮捕から47年! 東京高裁は鑑定人尋問・再審開始を!」と掲げ、東京・日比谷野外音楽堂でひらいた。感染防止対策で例年の半分の規模ながら、この日を待ち望んでいた全国からの1000人が集った。主催は、狭山事件の再審を求める市民の会。
ニシカワmeetsフォークによる歌のプレイベントのあと、ピースボートの松村真澄さんの司会、組坂委員長の開会あいさつで本集会がスタート。石川一雄さんが石川早智子さんと登壇。感染防止のため家にこもる生活でも身体を鍛錬し、きわめて元気だと報告、今後各地を回りたいと語った。早智子さんも闘いの場で再会した喜びと途絶えない闘いへの感謝をのべ、いっそうの支援をよびかけた。
狭山事件再審弁護団からは、中山武敏・主任弁護人、中北龍太郎・事務局長が、新証拠提出と鑑定人尋問や証拠調べに向け、現状と見通しなどを報告。河村健夫・弁護人も紹介された。
この間の闘いと今後についての基調提案は、中央狭山闘争本部長の片岡副委員長からおこなわれた。
つづいて、袴田さんを救援する清水・静岡市民の会の山崎俊樹さんが、袴田事件で弁護団が提出した新証拠を中心に、えん罪被害者の橋本幸樹さんが自身の痴漢えん罪事件について語り、連帯をアピール。
主催の市民の会を代表して、事務局長の鎌田慧さんからのアピールに続き、部落解放中央共闘会議事務局次長で自治労連帯活動局長の小林郁子さんが集会アピールを朗読。
西島書記長のあいさつで閉会後、参加者は例年とは異なる短いコースをデモ。日比谷公園の霞門から出発して東京高裁脇を通り、同公園西幸門を入った解散地点まで、石川さんの無実と鑑定人尋問・事実調べ、再審開始を訴えた。
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