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各墓地で憤りをあらわに
「死んでも差別が」
熊本県知事が部落視察

「解放新聞」(2004.11.15-2194)

 

 【熊本支局】潮谷義子・熊本県知事が10月19日、部落視察をおこなった。
 菊池郡菊陽町原水馬場の墓地は、部落の墓地を見下ろすようになっており、部落外の墓地は1メートル50センチの高さの垣根で囲われ、話しあいの結果、部落の墓地との通路だけをつくった。
 潮谷知事は、この墓地を視察、「部落の人びとは死んでまでも差別をうけるのか」と発言、憤りをあらわにした。
 潮谷知事は選挙で、人権と同和問題を公約に掲げており、それが形だけのものではないことを示した。
 視察は、最初に菊池市西部市民センターで保育園児が花束を贈呈し歓迎。旭志支部大迫集会所、大津支部人権センターを回り、菊陽支部の墓地を訪れた。
 その後、部落の青年、支部員の将来のために造った(有)阿蘇グリーン農園、つづいて熊本市の食肉センターを視察、食肉センターでは、センターの移転問題で、生産者、労働者の思いを聞いた。
 今回の視察は、松永政利・県連委員長、豊田正實・副委員長、佐々木幸春・副委員長、高城雅毅・書記長らが同行、部落差別が骨骨(こっぽね・熊本弁で骨の髄から、心底から)から残っていることを、あらためて確認した。


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